環境問題に対する関心が高まるなかで、経済成長はたしかに物質的に豊かな社会をもたらした一方で、社会を安定的に維持するのに寄与してきた人々のきずなや仕組みを衰退させたという認識も深まってきた。そうしたきずなのひとつに地域生活空間におけるそれがあり、このことは一昨年環境総合研究センターが主催した防災フォーラムでの延藤安弘氏の講演からも痛感させられたところである。本プロジェクトでは、そうした地域生活空間の変容を、地域生活空間の基礎単位たる住宅のあり方の変容という観点をも交え、日韓両国を比較しながら考察し、sustainable society を支える必須の条件のひとつとしての地域生活空間における人々のきずなを現代的条件のもとでいかに再構築しうるかについて考究する。 |