第46回公開研究会(3月20日(木))
更新日時: 2014/03/14 17:16

環境総合研究センター 第46回公開研究会を以下の通り開催いたします。

日時:3月20日(木)17:30〜19:30
場所:滋賀大学大津サテライトプラザ
共催:関西若手ルーラル研究会
報告者:柏尾珠紀氏(滋賀大学環境総合研究センター)
タイトル:「魚のゆりかご水田の取り組みとその成立条件」
概要:
 滋賀県の琵琶湖周辺部では、2006(平成18)年から、「魚のゆりかご水田プロジェクト」事業が進められてい る。これは、琵琶湖と水田の間を魚たちが行き来できるように魚道を設置し、湖魚が水田に遡上して産卵・繁殖できるようにすることで、琵琶湖の環境を保全し た営農を推進することを目的としている。そして琵琶湖の環境保全の一翼を担う営農によるものとして米のブランド化が進められている。この事業に県内32集落、117haが取り組んでいる(2011年)。この 事業に取り組む集落は、湖魚が幹線水路や排水路に遡上できるよう関係水路に魚道を設置する。そして、水田で産卵・繁殖している状況を観察し確認するととも に、魚毒性の最も低い農薬(除草剤)を使用するなどの義務がある。他方で、この取り組みは、農業濁水の減少に寄与するだけでなく、地域の環境学習や都市農 村交流の場としても機能している。また、このような環境配慮型の営農で栽培されたお米は「ゆりかご水田米」の認証を県から受ける。
 しかし、手間が掛かる一方で米価が格段に高いというわけではない。そのため、担い手不足の集落では取り組みの中止をしたところもあるのが現実である。調査の結果、事業を導入している集落には各様の意志があり、そのため活動の展開も様々である事がわかった。そこで、このような環境配慮的な営農がどのような意志によって推進されているのか、そしてその波及効果について調査の内容を紹介し、話題提供をおこないたいと考えている
<<戻る>>