公開研究会
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2013年度

第46回公開研究会

日時:2014年3月20日(木)17:30~19:30
場所:滋賀大学大津サテライトプラザ
共催:関西若手ルーラル研究会

「魚のゆりかご水田の取り組みとその成立条件」
柏尾 珠紀氏(滋賀大学環境総合研究センター)

概要:
 滋賀県の琵琶湖周辺部では、2006(平成18)年から、「魚のゆりかご水田プロジェクト」事業が進められている。これは、琵琶湖と水田の間を魚たちが行き来できるように魚道を設置し、湖魚が水田に遡上して産卵・繁殖できるようにすることで、琵琶湖の環境を保全した営農を推進することを目的としている。そして琵琶湖の環境保全の一翼を担う営農によるものとして米のブランド化が進められている。この事業に県内32集落、117haが取り組んでいる(2011年)。この事業に取り組む集落は、湖魚が幹線水路や排水路に遡上できるよう関係水路に魚道を設置する。そして、水田で産卵・繁殖している状況を観察し確認するとともに、魚毒性の最も低い農薬(除草剤)を使用するなどの義務がある。他方で、この取り組みは、農業濁水の減少に寄与するだけでなく、地域の環境学習や都市農村交流の場としても機能している。また、このような環境配慮型の営農で栽培されたお米は「ゆりかご水田米」の認証を県から受ける。
 しかし、手間が掛かる一方で米価が格段に高いというわけではない。そのため、担い手不足の集落では取り組みの中止をしたところもあるのが現実である。調査の結果、事業を導入している集落には各様の意志があり、そのため活動の展開も様々である事がわかった。そこで、このような環境配慮的な営農がどのような意志によって推進されているのか、そしてその波及効果について調査の内容を紹介し、話題提供をおこないたいと考えている


第45回公開研究会

日時:2013年11月22日(金)18時半~20時半
場所:滋賀大学大津サテライト(JR大津駅前 日本生命大津ビル4階)
共催:関西若手ルーラル研究会

「環境保全政策と「実践」のあいだ 
─ ラムサール条約登録湿地・蕪栗沼周辺水田における「ふゆみずたんぼ」を事例として ─」
武中 桂氏(神戸女学院大学人間科学部)

要旨
本報告では、地域住民独自の「実践」が、結果的には行政の意図する環境保全政策と重なり合う事例を考察し、環境保全の担い手をめぐる議論に対してひとつの視座を提示する。具体的には、ラムサール条約登録湿地(2005年)の蕪栗沼および周辺水田(宮城県大崎市)を事例とし、当該地域で「ふゆみずたんぼ」に取り組む農家を取り上げる。どのような背景を伴って彼らが「ふゆみずたんぼ」を実施するに至ったのか、また彼らが「ふゆみずたんぼ」を実践するとはどういうことか、について環境社会学的な視点から分析する。

 




   
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