湖沼流域ガバナンス研究成果一覧

湖沼流域ガバナンスの現状とその向上・強化をめぐる取り組みの状況を把握するため、以下の国・地域の関係機関および湖沼およびその流域に関する現地調査・関係機関協議を行った。

南アジア
インド:ハイデラバード市(フセインサガール湖)、プネ市(プネ川・ウジャニ貯水池)
ネパール:カトマンズ市、ポカレ市(フェワ湖、ルパ湖他、ベグナス湖)

東アジア
フィリピン:マニラ市ラグナ湖開発庁、ラグナ湖周辺小都市群(ラグナ湖)
マレーシア:マレーシア総合大学UKM、マレーシア国立水理学研究所およびプトラジャヤ首都庁(プトラジャヤ湖、チニ湖、ブキットメラ湖を含む一連の国内湖沼)

ヨーロッパ
北西ロシア:セントピーターズバーグ市の主要国研究所、プスコフ市、ノブゴドロ市(ラドカ湖、ペイプシ・チュード湖、イルメン湖)

ラテンアメリカ
メキシコ:アヒヒック市(チャパラ湖)

これらの湖沼には、流域ガバナンスを考察する上で様々な共通点、相違点がある。その一端をあげれば以下の通りである。

  1. 湖沼流域管理政策、湖沼環境保全政策そのものが存在しないため、湖沼流域ガバナンスの現状とその向上・強化を目指し、"ILBM"をその中心的な位置づけにしようとしている湖沼(ネパール、マレーシアの湖沼)
  2. 湖沼水質改善の施設整備計画を推進しつつも湖沼流域管理の政策的枠組みが未熟で、組織体制も部分的にしか機能していない湖沼(インド、西北ロシア、メキシコの湖沼)
  3. 湖沼流域管理の政策的枠組みが存在し、一定の試行錯誤を続けている湖沼(フィリピン・ラグナ湖)

湖沼流域ガバナンスの諸相を理解するためにはこういった共通点、相違点を含めた横断的な分析が必要であり、そういった分析に不可欠な幅広い知識ベースを構築する基本情報が必要であるため、既存文献情報と共にLake Brief作成ガイドラインを使った新たな情報の掘り起こしが必要となる。

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